銀筆(シルバーポイント)その2

画材の神様|シルバーポイント
画材の神さま

銀筆はSV925と言われる純銀を鉛筆の様にして使うだけで特別なものではありません。
鉛(釣りに使う錘り)なども紙や塗装面などに擦り付ければ線が描けることを
経験されている方も多いと思います。

銀も鉛も鉛筆も描く面に対して線が引ける原理は同じです。
要は、紙等の表面に銀や鉛や鉛筆が削れて付着する訳です。
銀筆(銀)が普通の紙に描く事が出来ないのは、
銀に対して紙が柔らかいので、銀が削れないからです。

そこで紙に地塗りをすることになりますが、その地塗りにも色々な方法があります。
一番手軽な方法を以下に説明しますので先ずは一度、
銀筆の描き心地を体験されてみるのも良いでしょう。

用意するもの

水彩紙など厚めで丈夫な紙、ジェッソ、柔らかい毛の刷毛、水

画材の神様|シルバーポイント

実際に地塗りをする様子

画材の神様|シルバーポイント

画材の神様|シルバーポイント

ジェッソはそのままだと濃く、塗った後に刷毛目が残ってしまいますので、
水を適宜(30%程度)加えて薄めます。

画材の神様|シルバーポイント

画材の神様|シルバーポイント

1層目を塗る様子

画材の神様|シルバーポイント

1層目拡大

1度に厚く塗ろうとせずに、乾燥を待って、何回かに分けて塗って仕上げてください。

画材の神様|シルバーポイント

ジェッソを3回塗った状態(左)|塗る前

地塗りの効果

銀筆で線を引いてみると、地塗りをした左側には線が引けますが、
右側の地塗りをしていない紙は痕が残るだけで銀は付着していません。

画材の神様|シルバーポイント

銀筆は、ホルダーにセットしたものを画材店で買うことも出来ますが、自分で作ることも出来ます。
0.7mmの銀線を買って真っ直ぐに伸ばして、0.7mmのシャープペンシルにセット
すれば出来上がりです。
0.5mmや1mmでも使い勝手良くできれば勿論OKです。

銀筆で引いた線はこの後、数ヶ月の時間をかけて酸化し
赤みを帯びた品のある色へと変化して行きます。

シルバーポイントで描いた線は消しゴムで消そうとしても消えませんのでご注意。

関連記事一覧