金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

絵の中で手前と奥を描き分ける方法として大気遠近法や

パースペクティブを使ったものは有名です。

手前に比べて奥は弱い様子に描く(コントラストを下げて描く)事や

手前の物に比べて遠くのものを小さく描く事で遠近感を感じさせようとするものです。

下の写真はミケランジェロのデッサンです。

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次に下の赤い丸で囲った所に注目してみてください。

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どうですか?

不思議だと思いませんか?

最初に書いた遠近法に反している事にお気づきでしょうか?

当たり前の事ですが、肩と腕では腕先に向かう程奥ですし

ミケランジェロのデッサンも実際にそう見えます。

紙に対して描画材料のコントラストは腕先の方が強い様子に描かれているにも関わらずです。

紙とのコントラストは一番強いのに一番奥に見えるのは

私たちが筋肉の重なり方(図の重なり方)を学習して知っているからです。

肩の筋肉の向こうに上腕の筋肉が見え、その向こうに肘の折れ曲がりが有り、

その向こうに手頸へと続く筋肉がつながっている。と言う事を知っている事で

我々の目は肩から腕先へ向かって形を確かめながら追って行く事が出来ます。

故にコントラストの強い腕先を奥に感じることが出来るのです。

ミケランジェロが形の起伏を確かめながら紙の中に彫刻する様に

描いていったデッサンの中にはこの様な例を多く見つけることが出来ます。

実はこれと同じ様な事は日常の中にも沢山あります。

下の写真をご覧ください。

IMG_4949 のコピー

A,B,C三枚の紙ではAの上にBがあってBの上にCが乗っている事が分かります。

紙を置いた床とのコントラストが一番強いのは床に接しているAの紙であるにも関わらすです。

この状態は先のミケランジェロのデッサンと同じ構造と言えます。

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