画材の性質を肯定して生かす
画材の神さま
塗る、描く、乗せる、混ぜる(画面上で)、擦り込む、
これらは油絵の具の付着させ方のヴァリエーションです。
水彩絵の具の様に紙に対して絵の具を吸い込ませる使い方に
慣れて育った皆さんが最初に戸惑われるのはこの多様性故の使いにくさでしょう。
同様の「使いにくさ」は、鉛筆に慣れて育って来た方々が
木炭でデッサンをする時にも感じられると思います。
ある画材を使いにくく感じると言う事は、その画材の性質を認めた
長所を生かす使い方が出来ていないと言う事です。
画材はそれぞれに特性があります。
特性をを肯定した上で使う事が出来れば上達を早める事が出来るでしょう。
例) 乾燥に時間が掛かる油絵の具に「早く乾け!」とやる事は
乾燥に時間が掛かるが故に出来る事つまりメリットを無にしてしまいます。
画面に対してだけでなく描画材料に関しても対話は必須です。
無理強いはせず、それぞれの画材たちの声に耳を傾けることが大切です。