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世界唯一の白亜地刻描の画家

究極の筆 のお手入れ

Toyofumi Kaneko | 2016 - 12 - 16

究極の筆 のお手入れ

今回紹介した究極の筆達は皆やわらかい毛の筆たちです。

イタチ、ネコ、羊、狸、を代表とするやわらかい毛の筆は

固い毛の筆に使われる豚毛の様な荒い使い方は当然ながらNGです。

豚毛の筆では下ろしたてから暫く使い込んで毛が擦り減った状態が一番良い状態ですが

柔らかい毛の筆では、下ろした少し後が最高のコンディションになります。

その後毛が折れたり抜けたり擦り減ったりする中で徐々に寿命に向かっていきます。

そんな柔らかい毛の筆も無茶な使い方をせず、丁寧な手入れをしていれば

私の使用頻度でも何年と言わず相当長持ちさせる事が出来ます。

制作中の筆の事を考えてみると油絵の具は毛に対して優しい素材と言えます。

油でコーティングされた顔料が筆の毛に絡む訳ですから

毛自体の表面を摩耗させにくいのです。

制作を終えた筆は、テレピン油で絵の具の色が無くなるまでよく濯いで下さい。

その後は石鹸を付けて優しく円を描く様に洗いぬるま湯で濯ぎます。

2,3度繰り返し洗った後はリンス(普通のリンスです)を付けて

その後しっかりとお湯で濯ぎます

水気を振り払って筆立てに毛を上向きにして立てて次の出番を待つ様にしましょう。

石鹸で洗った後の筆の毛は人間の頭髪と同じ様にきしみ易い油切れの状態です。

リンスはそんな毛に優しい処方ですがくれぐれもしっかりと濯ぎ落としてください。

私が筆匠 上村 旧)土生天祥堂さんの筆と出会ってから10年になります。

それまで使っていた筆達は全て上村さんの筆に入れ替わり

10年前最初に購入した筆達は今も筆立てに並び現役で活躍してくれています。

筆は大切に使えば長持ちします。

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