金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

先日、筆匠 上村さんに行ってきました。

店舗形態では営業されていない上村さんに伺うのは、

私にとって購入するだけでなく筆についての勉強をさせていただく

貴重な機会でもあるからです。

今回も毛のことや筆の軸のこと、製法についてなど、色々なことを教示して頂きながら

数十年前に作られて今はもう、材料面から作ることが難しい筆を見せていただきました。

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写真は40年余り前に作られた蒔絵筆の逸品です。

職人さんの気概、気合を風格とともに感じることが出来ます。

筆匠 上村さんの前身は土生天祥堂さんです。

土生天祥堂は戦後すべてが潰えてしまったかに見えた東京で

上村さんのお父さんが散ってしまった職人さんたちの技術を結集させて

更なる改良を加えた筆を完成させた筆の殿堂です。

沢山の種類の形や毛や大きさの筆達は、それぞれそうでなければならない工夫に満ちています。

決して妥協しない筆づくりに幾多の職人さんたちが音をあげたことを懐かしそうに語る上村さんに

毛を選別するときの道具を見せてもらいました。

金櫛

金櫛

金櫛

金櫛



金属の櫛の歯が永い間毛の摩擦にさらされてすっかり擦り減ってしまっています。

名筆を作るための総合的な環境はいつの時代でも整っているわけではありません。

原料はあっても職人さんの技術が集まらなかったり、理由は様々ですが

これからは原料の面から優れた筆作りが難しくなっていくことは間違いなさそうです。

もしかすると私は、歴代の筆の中で最高品質の筆と遭遇し、

それら名筆達を見届ける最後のタイミングに居合わせているのかもしれません。

下の写真は今回買い足した筆たちです。

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追伸

筆の毛は天然の毛ですからセーターなどと同じように

虫に食べられてしまうことがあります。

長期保存される際は、ブリキの缶の中に

防虫剤と一緒に仕舞っておくのが良いそうです。

筆匠 上村 (ヒッショウ カミムラ)   TEL 03-3990-1626

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