初めて油絵を描かれる方へ

画材の神さま

初めて油絵を描かれる方へ

水彩絵の具に慣れた感覚で油絵の具に接すると
扱いづらい思いをされると思います。
水彩絵の具と油絵の具は全く違うものだと認識する事が
油絵の具に慣れる第一歩です。

初めて油絵を描く際に用意するもの

1. 6~12号位のキャンヴァス
  木枠に張ったキャンヴァスが売られています。
  描くモチーフに応じて最初は6~12号位の大きさが良いと思います。

2. 絵の具の色数は十数色の基本色
  セレクトする絵の具は油絵の具 および 油絵の具(色選びについての補足)
  を参考にしてください。

3. 溶き油は使わずテレピン油のみ
  テレピン油は水彩画を描く時の水の様に絵の具を薄める役割をします。

4. 筆は少なくとも30本程度用意する
  水彩画を描く時と違い、制作中に筆を洗って使うことはしません。
  筆が汚れたら綺麗な筆に持ち替えて、また筆の太さのバリエーションを考えると
  本数は多いに越したことはありません。

5. 油壷は使わず溶き皿を使用
  常に新鮮なテレピン油を用意して次回の制作に残りを持ち越さないためです。

6. 出来るだけ大きなパレット
  パレットは絵の具を混ぜる作業場です、広いに越したことはありません。

7. その他、ウエス(着古したTシャツなどの布)
  画面を拭いたり、パレットや筆を掃除するのに使います。

油絵を描くと言うことは、画面の上に絵の具を乗せてから
それをどれだけ良い表情にすることが出来るかと言うことです。
キャンヴァスはパレットを延長した作業場だと思って
絵の具をいじる感覚で描きましょう。

制作の後は
1.パレット上の混色した絵の具を拭き取る。

2.溶き皿のテレピン油を残さない様拭き取る

3.筆をテレピン油ですすいでから石鹸と水で洗い自然乾燥させる。

最後に
油絵の具は絵の具の油分が酸化して固まる(乾燥)までに時間が掛かります。
絵の具が乾くまで制作時間に余裕があることは大きなメリットです。
普段の生活での『書く』やそれまでの『描くの思い込み』などの常識を超えた
『油絵の具で描く』の世界を思う存分味わいましょう。

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