制作の極意1.『画面意識について』

画面意識について

絵画制作の失敗の多くは、自分が描いている場所だけを見て描いてしまう事によって起こります。

数日前に書いた絵画制作のプロセスで言えば、プロセス1~3までがちゃんとしていても

プロセス4が抜けているとそうなってしまいます。

そうならない様に画家は描いている画面よりも一回り大きな面積を意識しています。

自分が描いた影響が今まさに画面全体にどう影響を及ぼすか意識しながら描く訳です。

同時にもう一つ、

画面はニュアンスの集合体ですから意識を画面の端で終わりにしてしまうと

画面の外まで続いて感じさせるべき画面のハリを損ねてしまいます。

これは舞台のそでに役者が歩いて消えるとき客席から見えなくなった後も

いくらか歩き続けてることで自然な雰囲気になるのと同じと思っていただければ

分かり易いと思います。

同様にゴルフ、ビリヤードでのフォロースルーや剣道での残心

と言ったものに相当する大切な要素です。

以上の2点により実際に在る画面よりも一回り大きな面積を

相手にしているつもりで制作するのがコツです。

制作の極意 『集中は深く、意識は広く』 

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