金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

パンと練りゴム

Toyofumi Kaneko | 2016 - 07 - 28

木炭でデッサンするときにはパンを使います。

鉛筆でデッサンするときには練りゴムを使います。

どちらも一旦画面に付けた描画材料を調整して取るために使用しますが

これを逆にして使ってみると木炭と鉛筆の特質、

それぞれの粒子の付着し方の違いが良く分かると思います。

木炭デッサンに練りゴムを使うと木炭が取れ過ぎてしまいますし

鉛筆デッサンにパンを使ってもほとんど取れてくれません。

どちらのデッサンも付けるだけではキマらないデリケートな明暗の按配を

調整するのに最適な画材としてパンと練りゴムを使う理由を実感して頂けると思います。

さて、モチーフを観察する眼は同じでも、描画する画材が違えば

それに応じた使い分けが必要です。

以前に、絵を描くためには4人の私が必要と書きましたが

その3人目を木炭でデッサンする時と鉛筆でデッサンするときでは

選手交代させるつもりで取り組まなければならないわけです。

制作の現場にそれぞれ適応した態度で接することは

とかく熱意で一杯の一生懸命さが強い方の盲点になっていることが多いものです。

先ずは一生懸命、そして冷静な姿勢に立ち戻る。

この繰り返しがあなた独自の呼吸法となって制作の勘を育んで行ってくれます。

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