金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

絵を描くとき

Toyofumi Kaneko | 2012 - 02 - 26

絵を描くときには4人の私が必要

絵を描くには4人の私が必要です。

先ず一人目はモチーフを観る私で情報収集係りです。
彼の役割はとにかくモチーフをよく観る事です。明暗、色、位置、形、質感、等々のそれぞれに関して徹底的に比較し尽くして情報を得ます。モチーフのディテール(細部)などは、モチーフまでの距離が2メートルであれば、1メートルに近づいて見えるすべてを見る様でなければなりません。

二人目の私は情報処理係りです。
一人目が観て送ってくれた膨大な情報の中から、要らないものを捨て、必要な情報の扱い方、組み立てプランを練ります。出来上がったプラン設計図を3人目に渡します。

三人目のわたしは職人、マイスター、棟梁です。
指先をどう動かして画面に画材を付ければ二人目が手渡してくれた設計図通りの画面になるか
それだけに集中します。

図の様に、今まさに画面に描画材料が接しているところは描き手からは見えないのですから腕の見せ所です。

四人目のわたしは離れたところにいます。
描いている画面を絵画鑑賞する位置まで離れた所から見ているわたしです。
その眼は、初めて画面を目にした新鮮さを常に保っていなければなりません。
冷静に画面の状態を観て必要な指示を前三人にフィードバックします。

以上の四名のわたしによって、制作は進行していきますが、結果として予想もしなかったすばらしい画面に仕上がる事があります。
これはいわば画面に裏切られるわけですが、そこには五人目のいわば神さまの手助けがどこかで加わった結果といえるでしょう。

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