金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

デッサンで使う木炭やコンテは使いにくい画材だと思います。

「何でこんなに使いにくいものを画材にして使うのか?」

と思われる方も多いかもしれませんが、実はその使いにくさの中に

絵画的な感覚が育まれる秘密があります。

鉛筆ならば○H~○Bを持ち替えるだけで紙に付く濃度は変わりますが

木炭やコンテは1本の使い方でデッサンの濃淡世界を作らなければなりません。

普段接している筆記用具の使い方とは異なる、筆圧や付け方のデリケートさが要求されます。

そして鉛筆の様に細かいところを描くのは困難でしょう。

ではどうするかと言えば、細かく描くのではなく細かく描いてあるように見える状態にします。

スーラのデッサンを例に説明してみたいと思います。

IMG_4575 のコピー

何処にも切れ目の無い滑らかな抑揚変化の中に自然な細部を感じさせる見事な作品です。

しかもそこに感じさせる細部は鑑賞者が自分の記憶の中にある一番良い様子です。

つまり絵の細部の仕上げを観る人にしてもらっている事になります。

鑑賞者の滑らかな絵の仕上げイメージを損なわない状態にしてあるところが素晴らしい。

細部まで感じさせる状態にして鑑賞者に受け渡す一つの極意がここにあります。

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