金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

制作の日常 ちょっとした工夫 その2

Toyofumi Kaneko | 2016 - 03 - 10

制作の日常、ちょっとした工夫 その2
『油絵久しぶりの加筆』

描きかけの油絵に久しぶりに加筆する場合には、
前回乗せた絵の具が乾燥しているでしょう。
濡れた絵の具の上からは描きにくいけれど、
完全に乾燥した絵の具の上に描くのも描きにくいはずです。

理由は、加筆分が「こう描きました」と言う風に「作為的に見える」からです。
感覚的な言い方をすると、絵の具がすべってしまって下層の絵の具との一体感が得られない、
わざとらしい感じの描写になってしまうからです。

そんな時に出来る工夫があります。
ウエス(洗い古したTシャツなどの綿)にテレピンをたっぷり染み込ませて
画面を軽く拭いてみます。
必要に応じ数回繰り返してみてください。
乾いていた絵の具が幾分溶けて、触れてみるとしっとりペタペタした感じになります。
これだけで加筆分の絵の具の付きが良くなり描きやすくなるはずです。
やり過ぎない様、愛を持って様子を見ながら試しましょう。

追伸
一旦酸化して固まった絵の具ですら、一寸した工夫で表情や性質に変化を与えることが出来
その後の描き易さに差が生じる事に驚かれた方もいらっしゃると思います。

画面は常に生きています、「生き物」として扱ってあげてください。

→【金子豊文・美感のルネサンス 】トップページへ戻る

RSS