良い絵を観るということは
芸術論とひとりごと
絵を観ることは自分と対話する事だと思います。
ぢっとして動かない一枚の絵に対峙して佇むとき
それが良い絵であれば考えはプラスに向いて行きます。
美を沢山孕んで循環する無限を捉えた画面であれば、
いつまでも見飽きることなくプラス思考を輪廻させてくれるでしょう。
美術館へ行って考え事が望ましい方向へ捗った経験をお持ちの方は
知らず知らずのうちにこんな恩恵を得ていた訳です。
今一つピンと来ない方のために反対の例を挙げてみます。
汚いと感じるものや悲惨を感じるものを見ながら明るい方へ考えが捗ることは無いでしょう?
また、動く映像を見ながらでは自分の内側に目を向けること自体難しいはずです。
視覚情報は人間の情報収集の要です。
次々と新たな情報が押し寄せる中で脳は情報処理に追われ緊張しています。
絵が美で構成されて動かないということは脳を安らかな状態にしてくれるのです。
良い絵を観ると言うことはそういう事です。