思い込みの壁 モチーフを観る時の思い込み(対処法)
以下は、モチーフを観る時の思い込みに対する対処法で一生使う重要感覚です。
1. 同時に2か所を観る
同時に2か所を観るというのは『2か所を比較してその関係を観る』と言う事です。
明暗の関係、角度の関係、強弱の関係、その他全てに関して
『2か所の比較の按配を画面に記して行く』事にひたすら専念すると
やがてモチーフそのものが画面に現れます。
2. 凸凹の連続体として観る
自分が蟻になったつもりでモチーフの表面の起伏を
確かめながら歩くつもりで描いていくだけです。
起伏をあらゆる方向に確かめながら描き広げて行ってください。
こちらもやがてモチーフそのものが画面に現れます。
(この手法は細密描写をしてみるのと同じ感覚です)
本質的には、「同時に2か所を観る事」と同じですが
こちらの方がわかりやすいかもしれません。
上記2つの観方はモチーフをありのままに捉える唯一の方法です。
一つだけ注意が必要なのは、少し描いた位で「もう出来たかな?」と画面を見ない事です。
その瞬間に「分類あてはめ病」に逆戻りしてしまいます。
画面の中に自然にモチーフが現れるまでひたすら没頭することが大切です。