『油絵の具』 3種類の白、3種類の黒

画材の神さま

油絵の具には、白や黒にも顔料の違いにより種類があります。

油絵の具の白は使用顔料の違いにより主に3種類あります。
1. シルバーホワイト(塩基性炭酸鉛)
2. チタニウムホワイト(酸化チタン)
3. ジンクホワイト(亜鉛華)

油絵の具の黒は使用顔料の違いにより主に3種類あります。
1. ピーチブラック(桃核炭、アニリンブラック)
2. アイボリーブラック(骨炭、リン酸カルシウム)
3. ランプブラック(油煙)

物質感の品位、堅牢度、隠ぺい力等の使い易さ、これらの条件から
専門家の多くは、白はシルバーホワイト、黒はピーチブラックを選ぶでしょう。

絵画制作を突き詰めて行くとどの様な絵であっても
ヴァルールが大きな問題となります。
ヴァルールは明確な位置感を伴った絵の具の表情ですから、
色としてだけではなく、物質そのものとしての絵の具の様子など
マチエール(絵肌)の問題とも大いに絡みます。

さあ、何のことやらサッパリわからなくなって来ましたね。
これらの相関関係が実感を持ってわかるのであれば
あなたはプロフェッショナルなレベルの持ち主です。

ここは取りあえず、分る分らないは後回しにして右へ倣い、
白はシルバーホワイト、黒はピーチブラックを絵の具箱にセレクトしましょう。

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