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世界唯一の白亜地刻描の画家

小学校の頃 その3 (喧嘩)

Toyofumi Kaneko | 2016 - 10 - 05

小学校の頃のガキ大将は権力絶大で誰もそれを疑わない。

一体いつ決まるのか、強い弱いの序列はそのまま6年間下剋上無しに保たれていく。

2年生の時だった。

ガキ大将がみんなの机の上を飛び歩いて来る。

そしてその拍子に私の筆箱を踏んづけた。

帰宅後、ひしゃげた筆箱を両親に見せると母親に叱られた。

あわよくば新しいのを買ってもらうつもりが踏んだり蹴ったりだ。

そして仰せつかったのは「明日学校へ行ったらやり返して来い」だった。

翌朝、登校するとガキ大将は取り巻き達としゃがみ込んで何か喋っていた。

半分壊れた筆箱を持って近づいた私は思い切りガキ大将の頭を筆箱で叩きつけた。

喧嘩の時間は始まった。

私の味方は誰もいない。

登校後は朝の掃除の時間がある。

私は手を止めない。

組つ解れつしながらの戦いはやがてガキ大将の髪の毛を鷲掴みにしたところで固まった。

先生が来る、一時間目も始まった。

それでも止めない。

初めはうるさかった取り巻き達もいつの間にか静かになっている

国語の時間は喧嘩仲裁の時間になり先生の説得で最後はお開きとなった。

その後喧嘩したF君とは6年間を通して同じクラスとなり

付くでもなく離れるでもなくごく普通に仲良く過ごした。

今振り返ってみれば、同じ喧嘩を闘った当事者同士の間には

いつも目に見えない信頼関係があった様に思う。

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