パソコンデータサルベージ作戦
言葉のスケッチ
いつの間にか、私にとってもパソコンはなくてはならない存在になっている。
そんなアシスタントのPCは時々中のパーツを取り替えたり
増設したりして過ごしながら、数年に一度は全部を新しくします。
ケースやCPU、マザーボード、ビデオカード、メモリ、HDD、電源、その他部品を揃えて
ニーズに合ったマシンを組み上げるのですが私の場合目指すのは
2Dの画像処理が速く色の再現性が良い静かなマシンです。
毎回新しいPCと入れ替えで使わなくなったものも何となく残して置いたら
3台たまって物置で埃をかぶっています。
今日はそれらを処分する前に中に忘れたままのデータを思い出したので
取り出しに掛かりました。
想像通り、温度や湿度のケアがないまま物置に閉じ込めてあったPCは、
どこかしらパーツが傷んでいて簡単には起動してくれません。
3台の使える所を生かすべく分解して、あっちをこれに、そこをここに繋げて
という按配にいじり回していると部屋は散らかり放題の上にいいお手間です。
試行錯誤のサルベージ作戦は気が付けば夕刻を迎え、
取り出せたデータには残念ながら肝心なところが見当たらない。
諦めて後片付けを済ませ細の部屋へ顔を出したついでに徒労だった旨話すと
「どんなデータ?」と聞かれる。
私「○年前の○○の写真データ」
細「そう、ちょっと待って」
私「、、、。」
細「あ、あった。」
何故か細が持っている。
この瞬間を持って半日掛かった私の作業はいよいよパソコン遊びの徒労と決まり、
細に助けられて幕を閉じた。
作戦は失敗で結果は勝利、今日はそんなたまに有る変な一日。