完全な失敗が近道

絵画制作の中での学びは、失敗から学ぶ場合の方が圧倒的に多いものです。
たまには自分の実力以上のアクションのコンビネーションで
奇跡的に出来上がる成功もありますがあてになる実力とはなりません。

制作を始める時あなたは創造主であり経営者です。

「制作に失敗するのは一つの会社を倒産させるようなもの」

かつて私はそう思いながら制作に臨んでいました。
失敗しても費やした画材と時間以外には失うものはありません。
安全な失敗の中で確かなものを学ぶことが出来るのが絵画制作です。

但し、「上手く描けないな」程度の失敗では意味がありません。

徹底的な失敗、未来永劫無限にダメなところまで見届けて
実感する失敗であることが大切です。
そうすれば駄目の構造が一つ明らかになります。

真の個性に到達する為の最短距離は、当たりを引こうとするのではなく、
ダメの構造を明らかにする完全な失敗を集積するのが一番近道です。

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