画材の神さま

もちろん毛が命です。

硬い毛の筆

絵の具を画面にこすり付ける様なタフな使い方をすることが多い豚毛の筆は買って直ぐには良い筆ではありません。しばらく使って毛が自分の使い方に応じた磨り減り方をし始めてからが手放せない筆となります。

画材の神さま|筆について

画材の神さま|筆について

故に、毛のタフさが一つの指標となります。
メーカーによっては妙な味付けがされていて最初は使いやすい様に思われても、
直ぐに毛が折れたりヘタって来たりするものがあるので要注意です。

ラファエル(フランス製)、文房堂(日本製)、ターレンスジャパン(日本製)、ARTETJE(日本製)等が、毛がタフで良いと思います。

柄にもチェックが必要です。反りが無く、柄に力を加えても色んな方向に均一にしなるものを選びましょう。

柔らかい毛の筆

鼬(イタチ)を代表とする柔らかい毛の筆には日本の筆に非常に良い物があります。
私も愛用している東京土生天祥堂(はぶてんしょうどう)の面相筆は世界最高品質です。

土生天祥堂  東京都豊島区南長崎4-29-5 03-3954-0687
残念ながら現在は閉店されています。
http://www11.ocn.ne.jp/~habu/index.html

ナイロンの毛の筆

ナイロンを代表とする人工素材の毛の筆にも、硬い毛の筆から柔らかい毛の筆まで色々なものがあります。それぞれ使い心地や耐久性等に違いがあります。
ナイロン毛の筆を使うにあたり、天然毛の筆が高価だからその代わりにという理由で使うのは止めましょう。

筆の手入れ

油絵の具使用の場合使用後は、テレピン油(揮発性油)で良くすすぎ布などでふき取ります。

画材の神さま|筆について

画材の神さま|筆について

市販の筆洗油は筆の毛の付け根の所に絵の具カスが固まってしまうので使わない事。
その後は石鹸を毛に付け手のひらに円を描く様にして洗います。
時々リンス(お風呂で使う普通のもの)をしてあげると毛が荒れずに良いでしょう。

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