金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

木炭と油絵の具の共通点

Toyofumi Kaneko | 2016 - 02 - 27

デッサンの画材としてポピュラーなもののひとつに木炭があります。
木炭で描くデッサンは、「描画材料を画面にどの様にか付着させる」
という点で他の画材で描くとこと同じです。

実際に木炭と木炭紙を用意して描いてみればわかりますが
普段鉛筆で描く事に慣れた皆さんは描きにくさを感じるはずです。
鉛筆の様に○H~○Bという硬度のヴァリエーションが無い事も原因の一つでしょう。

さて、木炭紙を前に木炭を持ったあなたが居るとします。
先ず最初に、あなたが使う色は2色あると考える様にしてください。
一色は木炭の黒、そしてもう一色は木炭紙の白です。
木炭紙は何も無い状態ではなく、これからあなたが描くデッサンの一番明るい白です。
木炭を付ける事でその白の面積は段々減って行きます。

木炭デッサンの見事さは、木炭の付着させ方を調整するために
指やガーゼやパンをデリケートに使ってトーン(付着させ方の按配)を
どれだけ工夫出来るかに掛かっています。
故に普段鉛筆やボールペンで文字を書く筆圧で臨んではなりません。
そーっとガラス細工を触る様な繊細さが要求されます。

また、パンで消しても元の白には戻らない事を意識する事も大切です。

総じて木炭デッサンは、油絵の具で絵を描くことに似ています。
画面の上に油絵の具を乗せてから更にいい表情になるまでいじるあの感覚です。

ぶっきら棒に描けば直ぐ黒ずんでしまう木炭でのデッサンは、
紙の白さを大切にしながら無限段階の諧調を作り出す繊細さが要求されます。

→【金子豊文・美感のルネサンス 】トップページへ戻る

RSS