金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

炭とみかん

Toyofumi Kaneko | 2016 - 04 - 05

今から25年前、大学の入学試験実技で試験監督官をしていた時のこと。

当時大学院生だった私は、試験会場が並んだフロアーのまとめ役として

長い廊下に控えていました。

3月初めのことですからフロアー責任者の控え場所には暖を取る為の火鉢が用意してあります。

シーンと静まり返りつつがなく進行する実技試験の間、炭火の番をしている格好です。

目の前の火鉢を眺めているうちに、ふと、「どうやったら良く燃えるんだろう」

と思った私は炭の並びを色々変えてその燃え上がり方を試してみました。

炭は単体では燃え上がりにくい事、

そして二個の炭に少し間を空けその間を熱すると

お互いを刺激し合うように熱く燃え上がる事がわかりました。

「ああ、人間さんと同じだ」そう思ったのを覚えています。

一方、箱の中に詰まったみかんでは、一つが腐ったとなるともういけない

その伝播の速やかなること、瞬く間に隣も、その隣もやられます。

こちらも何だか人のそれの様で。

くわばら、くわばら。

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