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世界唯一の白亜地刻描の画家

【第31話】雨上がり

Toyofumi Kaneko | 2011 - 11 - 11

珍しく雨降りに出かけることになった。
何時何処へ出かけてもカラリと晴れて傘とは無縁の私に
今日の空模様と呼応する用向きが出来たのは昨日の事である。

絵は物質である。
物を作る(絵を描く)にも物(画材)が要る。
私は一般に手に入るものからそうでないものまで様々な物を画材として使用しているが
そのうちの一つの供給に支障が生じるかも知れないのだ。

画材の世界でも世界最高品質を持つmade in japan は多い。
それを支えているのは誇り高き職人さん達である。
画材に限らず、本当に良い物を作る人達に仕事をさせなくする方向に
時間が流れて行く様に感じられ私の思いは複雑だ。
古今の美術作品は今では作り出すことが不可能なものが多くある。
特別な発色の絵の具、猛烈な緊張感のある線を生み出す筆、、、etc

残念ながら世の中を一番大きく動かしているのはお金である。
そのお金も美しい実感を伴ったものからそうでない物まで様々だ。
一時期お金にも金額の他に色を付けて分別してみたらどうかと考えたことがある。
「お、白のお金でお買い上げですか」「なーんだ黒か」etc
しかしながら無表情がお金の概念の『売り』なのでそうも行くまい。

話は飛ぶがダビンチが晩年に洪水のデッサンを多く残しているのには訳がある。
本当に良い物を作る人達の脳は特別な動作をし宇宙の全知とコンタクトする能力をもっている。
手遅れとなる前に世の中の経済を牛耳る虚業諸君に気概の雨を降らせるが宜しかろう。
是非とも土砂降りで願いたい。

今日私の足取りは軽くは無い、出向いた先での話も長くなるだろう。
そして何が出来るわけでもないが物作りに明るい希望を見出す話が出来ればよい。

帰り道は雨上がり、そう願いたい。

追伸  『弘法筆を選ばず』は間違い
    『弘法はめちゃくちゃ筆にうるさい』に訂正して辞書に載せるべきである。

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