金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

百本分の一本

Toyofumi Kaneko | 2016 - 12 - 27

今日も一日何万本の線を引いたのかわからないが細に見せたら

「進んだ進んだ」との答えなので昨日より完成に近づいているのだろう。

制作者本人から見れば描いている現場では線が一本ずつ

増えていくのだからトータルの変化量は実感しにくい。

私の画面の中の猫は段々に密度を増して行く訳だけれど線を引きながら実感する事は

一本の毛もおろそかに出来ないと言う事だ。

実際の猫の毛は恐らく一千万本は下るまい。

それに対し私が引く線の数はこの絵の場合トータルで数十万本程度だろう。

つまり私が引く一本の線は実際の毛の百本分を代表した一本と言う事になる。

実際の猫の毛からは一本一本がお互いに密接に影響し合いながら

全体を構成していることが読み取れる。

一日を過ごす私の頭の中は、毛同士の影響の按配を単純化する計算処理に追われながら

それらの粋となる一本に集約して画面に手を入れることになる。

制作途中

制作途中


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