組み合わせの総数

芸術論とひとりごと

ニュースを見ていたらコンピュータと棋士の囲碁対決で
コンピュータが勝利したとやっていました。

チェス→将棋→囲碁 の順に勝敗が決まる所までの
一手一手の組み合わせ総数が多くなるそうで、
囲碁は人間さんの最後の砦だったようです。

碁盤のマス目は19×19ですが、もしも5×5マスだったら
誰にでも必勝法が見つけられます。
チェスも将棋も囲碁も多いように見えて組み合わせの総数が
少ないのがコンピュータにやられる原因です。

たとえば、絵画制作を組み合わせとして考えた場合、
色の微妙な違い、図や寸法のミクロな違い、
その他全ての要素をデジタル化して
コンピュータに絵を描かせてみても
名画が出来上がる可能性は未来永劫ほぼゼロです。

そもそも分解分析しなければならない要素の数が、
桁違いに多いのも要因の一つですが、
絵画制作は、ルールが無い事が唯一のルールとも言えるので
総数の見当が付けられない事が大きな壁として立ちはだかります。

結論だけを求めるならば、囲碁将棋に限らずスポーツでも何でも
ルールあるものは最後はルールに行き当たります。

コンピュータに負ける程度の事に生涯かけて取り組むのは癪でしょ?
そこで提案です。
明日からルールを改訂して碁盤を100×100マスにして
組み合わせの総数を劇的に増やす、そうすれば当分大丈夫。

もちろん一手一手の味わい深さや、打ち下ろされる一石の音や棋士の息遣い
そう云う大切なものはそのままに。

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