『色』 光の色 脳の補正能力
芸術論とひとりごと
人間に見える色を決めるのは対象そのものが持っている色と
そこに当たる光の色の組み合わせです。
自然光と言う言葉がありますが、太陽の光の色も
一日の間に大きく変わる事は皆さんご存知の通りです。
人間はある程度偏りのある光の中でも、白い物体は白く、黒い物体は黒く、
赤いものは赤く見る様に脳のソフトウエアの部分で補正しながら対象を見ています。
夜電球照明の下で宴会などの場面を撮った写真を
昼間にオフィスで見ると実際の色とは全然違う色に写っているでしょう。
「確かにあの時はあの時で違和感のある色世界ではなかったのに、、」
視覚には脳の補正能力が色々な場面で無意識のうちに使われています。
対象そのものが持っている色を偏りなく、
そのまま再現する光の色の基準値は5500ケルビンという色温度です。
(光の色は○○ケルビンという単位で表しその数値の事を色温度と言います)
カラーメーターという機械で測る事が出来ます。
以前はこれを使って色温度を測り、ゼラチンフィルターをレンズ前に入れて
リバーサルフィルム撮影をしたものです。