【第38話】子猫がひとり、名前はモン。

言葉のスケッチ

梅雨が明けてやって来た夏は、今年も暑かった。
そして縁とは不思議なもので、昨年から探していた子猫がすんなり決まり、夏といっしょに我が家へやって来た。

当初、新しい環境にどう馴染んでくれるのか色々と心配もしたが1ヶ月半が経ち、よく食べよく遊びよく眠る彼の目方は3キロになった。
夜中に大運動会を繰り広げるネコ族も、真夏の昼下がり、今はそれぞれお気に入りの場所で眠っているらしく気配さえしない。
子猫自身は勿論の事、ネオの胸中、それらを見守る私と細が過ごしたデリケートな時間は、いつの間にか日常の景色へと醸造され、のんびりとした時間が流れ始めている。

いろいろな候補はあったが、決まった子猫の名前は、モン(MON)
何のいわれもないけれど、ふと頭に浮かんだ名前に決めた。

遠からず私の絵の中には、ネオとモンが遊んでいたり、
眠っていたりする姿が見られる様になるのだろう。

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