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世界唯一の白亜地刻描の画家

【第5話】お盆

Toyofumi Kaneko | 2010 - 08 - 11

暑かった一日も夕方5時をまわると風がいくらか涼しさを運んでくれる様になる。
網戸越しに庭を眺める猫を足元に手元にはアルコールの入ったグラスを置いて
外からの風になでられながらの夕暮れ時だ。
今週末はお盆がやってくるが我が家では
正月、お盆、クリスマスといった年中行事にはほとんど頓着がない。
スーパーに買い物に行っていつもの品揃えに加え落雁、線香、鬼灯が並び
またそれらをいそいそと買い求めるご婦人方の景色に
「ああ、もう直ぐお盆か、」と思う程度である。

そんな我が家に今年の盆は来客がある。
そうなると掃除や片付け、草引きに剪定と私や細に加え
猫まで孫を迎えるおばあちゃんさながらに動き回って見せる。

お客さんは高校の同級生、確か昨日あたりまで郷里での
お盆休みを満喫していたはずだ。

夏は夕暮れ、波止場で夕涼みの90歳のおばあちゃんの隣には三毛子さん。
なんとおばあちゃんは海にザブーンと飛び込んで涼をとる。
となんとなんとそれを追って三毛猫もチャポーンとお付き合い。
うその様な本当を平気に見ることが出来る天草の空気を彼は持って来てくれるだろう。
今年のお盆は楽しみだ。

言葉のスケッチ|お盆

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