『抽象絵画』についての説明(補足)
芸術論とひとりごと
抽象絵画(芸術)で行われる行為は以下の2つに要約されます。
1.モチーフ(現実)を構成する『ある要素』を抽出する。
2.抽出した『ある要素』を延長し、できるだけ少ない要素で絵にする。
目の前に抽象絵画があるとき、本当に抽象できているかを見分けるのは簡単です。
『何らかの物凄いリアリティーが在るかどうか』で判断できます。
ゲルニカでは図の要素を最大に延長し実際にはあり得ない
奇形を超えた図を探し出しています。
それは白黒の色彩と相まって戦争がもたらす悲惨のリアリティーを
観る人に見事に伝えています。