【第33話】猫と私
言葉のスケッチ
私は猫との縁が深い様だ。
小さいころから猫と一緒に過ごして来たし、愛読書は、
『吾輩は猫である』←何遍読んでも飽きません。
現在、絵の中ではモデル、その存在は傍らに在って心を癒し、
画材の中には、猫が関わったものもある。
猫が関わった画材、それは筆です。
筆として使われるのは猫の背中の部分の毛で、写真はその実物です。
毛先だけを使った細い筆と特徴的な形をした蒔絵用の筆。
蒔絵用の筆の形は何故こんな形をしているかというと
猫の毛1本一本がこの形をしているからです。
興味のある方は、身近にいる猫さんに1本分けてもらって
ルーペで拡大して見ればお分かりいただけます。
その毛が何百本も集まって1本の筆となった時この形となるわけです。
猫との関わりの最初を考えてみると、
それは私が生後直ぐの事、命名 『かねことよふみ』
この時既に『ねこ』が名前の中に紛れ込んでいる。