好きでなくとも
「何事も興味をもって取り組めば良い」
勉強や仕事などでこういう言い方をされることが有ると思いますが
これは、無理なことの一つです。
興味やヤル気は自分でコントロール出来ない所にあります。
私が学生の頃、師匠である西江雅之先生に「ヤル気を出す方法はありますか?」
と質問したところ先生は「ありません」と即答されました。
直接的に無理ならば環境の改善からアプローチしてみても
もっと深い所から発生するヤル気や興味の感情には手が届かないでしょう。
同様に好き嫌いについても
好きではない人の良い所を100個数え上げてみても好きにはなれないように、
好きな人の良くない所を100個数えてみても好きの感情を動かせない様に
全く厄介なものです。
私が絵に取り組み始めた昔、絵を好きで始めた皆に囲まれながら
独りそう言えなかった後ろめたさや怖さは、
興味や好きをバイタリティーにして始めるスタートとは違う
エネルギーに満ちたものでした。
好きや嫌いや興味やヤル気の有無に関わらず「これをやらなければならないからやる」
エネルギーを加え続けるところに値打ちがあったのでしょう。
そうし続けることで好きとは言えないことをテーマにした私が
絵の事を愛するに至った様に、素敵な変化を時間がくれる気がします。