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世界唯一の白亜地刻描の画家

Section1-5『濃淡のあるシミを描く』

Toyofumi Kaneko | 2012 - 03 - 05

はじめに

初めて墨の濃度の変化を描き分けます。

4H~4Bまでの鉛筆を総動員してどの鉛筆をどう使い分ければしっくり来るトーンを作る事が出来るか大いに闘ってください。

今回もスケッチブックにボールペンで15cm×20cmの四角を二つ書いて
片方をモチーフ用、もう片方を画面とします。

墨汁を紙の上に少し落としてそこに水を加えて伸ばす等して不定形のシミを作ってください。

●用意するもの

鉛筆 4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B
消しゴム  練りゴム スケッチブック(厚い紙) 擦筆
カッター テッシュペーパー  ボールペン 直定規
鉛筆の芯研ぎ(写真左上)←あるととても便利です(独)ステッドラー社製

●適切な環境

直射日光が画面に当たらない自然光空間。
もしくは昼光色蛍光灯の非常に明るい空間。
静かで集中できる環境で。

やってみましょう


課題3、課題4、でしたのと同じ様にシミの位置を探しています。


大分シミのかたちが見えて来ました。

『さて、ここから先、シミの中にある様々な濃淡の具合を作って行く事になります』
濃淡に関してもかたちを探すのと同じ様に、比較することでシミの濃さの按配や濃淡、
それぞれのかたちを探して行きます。

極々淡いシミから、鉛筆で作ることが出来る限界の黒まで、最高の濃淡差を作ります。

下の写真を見てください。左右のかげの暗さは同じにしてあります。
ゴルフボールとピンポン球を描いたとして、
あなたはどちらのかげのトーンを選択しますか?

あなたのモチーフのシミに目を戻して下さい。
極薄いシミは紙に幾分しみ込む様に付いていますし、
黒々と墨汁が溜まったようになったところは、
紙の上に墨の質感を感じることが出来るはずです。
各シミの明度を合わせるだけでなく
各濃淡の質感にも迫るトーン作りに取り組んでください。

『完成した状態です』

※ 部分拡大したところ

課題を終えて

作ろうとしている濃度のグレーは2Bの鉛筆を弱い筆圧で付けて作る事も出来るし、
HBの鉛筆を強い筆圧で付けても作る事が出来るがどちらがより適した表情のグレーとなってくれるか。

濃度は目指したグレーになったが、もう少しだけ擦りこんだ紙の表情にした方が綺麗ではないか。

濃度は目指したグレーになったが擦りこんだままになっている場所の紙の凸部に、
もう一度かすかに鉛筆を付けてドライな質感のトーンにしたい、等々。

以上の様な感覚はあなたの美感開発の証しです。

Section2では明暗のトーンに関してとてもシビアな制作を用意しています。

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