金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

金子豊文公式サイト|言葉のスケッチ

私の記憶が始まるのはこの世に発生して間もなくからの様に思われる。天井の木目を見たのが最初の記憶、産着は窮屈な上にとても暑かったのを覚えている。人間として生まれた第一印象は「新しい(自分の)入れ物は何て不自由なんだろう」最初に考えたことは「一体何故こんなところにこうやって(自分が存在して)いるんだろう」だった。 いつの間にか不自由だった入れ物にも慣れて45年近く経つが、依然として謎は解けぬままである。 本当は考える事だけして生きて行きたかったのだがそうも行かず、自由である事と考える事を大切にやって来たら画家の道を歩む事になって久しい。いつの日か「ああ、自分はこの絵を描く為に生まれて来たのだ!」と思える作品を描くことができれば全ての謎は解けるだろう。本ブログを未だ見ぬその作品に至る言葉のスケッチとしてみたい。

【第18話】貝的生活から海へ

Posted by Toyofumi Kaneko on 12月 - 3 - 2010

穏やかな小春日和に誘われて海までのランニングを再開した。 太平洋まで片道3キロの道のりは一年ぶりの脚にはなかなか遠い。 途中いつも顔見知りの他人程度に見送ってくれる犬も、「お、久しぶり」の意味を 一瞬目に表したがお後は相  [ Read More ]

【第17話】絵の中のかたつむり

Posted by Toyofumi Kaneko on 11月 - 28 - 2010

夜中に目が覚めたのでそのまま起き出してみた。 静まり返った午前三時の居間に聞こえているのは温風を送るのファンの音だけである。 ネオ君がいつの間にか背中に寄り添っているがこちらのお目当ては ヒーターからの暖かい風の様だ。   [ Read More ]

【第16話】メッセージ

Posted by Toyofumi Kaneko on 11月 - 5 - 2010

この前まで暑かったと思ったら今朝はストーブを引っ張り出して 猫と一緒に暖をとっている。 いつの間にか街中でも日向を選んで歩いている自分に気が付く。 暑いと寒いの間に丁度良い頃合いがあったはずなのに季節までON、OFF(暑  [ Read More ]

【第15話】帰京の朝

Posted by Toyofumi Kaneko on 10月 - 28 - 2010

一日に、観、聴き、嗅ぎ、触れ、そして味わったもので、 ブログの2つや3つは書ける毎日を10回過ごしてアトリエに帰ったのが三昨夜である。 岬の高台から臨む圧倒的な広がりの海は、逆光となった島影と空以外の全てを煌めきで満たし  [ Read More ]

【第14話】帰郷前

Posted by Toyofumi Kaneko on 10月 - 7 - 2010

来週の半ばから10日間ばかり帰郷する。 地塗り作業を続けていた8月の或る日「よし、帰ろう」と思ったのがきっかけだ。 思い立ったら大安吉日、その日のうちにカレンダーをにらんで日程を決め 飛行機のチケット予約を済ませるまでに  [ Read More ]

【第13話】解夏は秋の空気と共に

Posted by Toyofumi Kaneko on 9月 - 30 - 2010

夏の間続いた地塗り作業が完了した。 例年より大分多く作った新しい地塗りの画面は、真っ白く象牙の様な触感に磨き上げた。 これまでの処方箋に改良を加えた今年の地塗りはこれからの絵の出来栄えを 確実にもう一段階良くしてくれるは  [ Read More ]

【第12話】ふらりと都内へ・後編

Posted by Toyofumi Kaneko on 9月 - 22 - 2010

後編(夜の部) 新橋駅銀座口での待ち合わせは午後6時だった。 5分前に到着した私はいつもの様に目敏くI君を、彼からは見つけやすい風貌の僕を お互同時に人の波のなかに見つけた様だ。 I君は颯爽としたスーツ姿で正しく企業戦士  [ Read More ]

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