金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

二つのつまらない

Toyofumi Kaneko | 2016 - 09 - 22

永年絵を描いて来て一つだけつまらない事があります。

たまに引っ張り出して眺める画集等で見る巨匠達の絵が

段々上手く見えなくなって来る事です。

今日もこのブログにデッサンの事を書いてみようと思い取り出した

ダビンチの画集を眺めながら「昔は上手く見えたんだけどなぁ」とつぶやいたら

細から「そう言えば、よくそう言うね」と言われ

「そうかなぁ、そうだね」と頷く事になりました。

巨匠たちのどの様な仕業も、材料、技術、精神性、等に分解して見れば

納得の構造を持っています。

昔「すごいなー」と感動、関心して見た作品を深く理解し、

近づけ追い越せの修行を重ねて行けば弟子が師匠に追いつく様に

そこに至るのは絵に限らず何の世界でも当たり前の事。

絵に真剣に取り組み始めた頃に素晴らしく見えた巨匠たちの作品は

大したことの無い順に私の中でつまらないものへと変化して来ました。

そうして淘汰されて残った、今でも素晴らしいと思う作品達は、

これから百年後、私が生きていたとしてもやっぱり素晴らしい作品です。

世の中は日々変化していて千年経っても進化?し続けるでしょう?

そんな中に在って結論を出せるのは優れた芸術作品だけです。

普遍や真の個性に行き着いた作品の数は多くは無いけれど

いつまでも新しく、そして素晴らしくあり続けます。

それが芸術の値打ち、やるからにはそこに至らなければつまんねぇや。

→【金子豊文・美感のルネサンス 】トップページへ戻る

RSS