金子豊文の公式サイト|美感のルネサンス

世界唯一の白亜地刻描の画家

美を見分ける→副産物

Toyofumi Kaneko | 2016 - 11 - 07

絵には良い絵とそうで無い絵がありますが、

31年前美術予備校に通い始めた私には未だその違いが分かりませんでした。

制作は毎日一生懸命にしながら上達を目指しているのに

目指すべきゴールの見当がつかない感じがして心細かったのを思い出します。

都会生まれの都会育ちで絵画に接する機会を多く育った同級生達は

「あれがいい」とか「いやこっちの絵の方がいい」と言った会話をしています。

その場にいて会話に加われない私は、帰国子女たちが自然に英語を話せるのを羨む

生粋の日本人と言った感じだったでしょうか。

私は遅ればせながら展覧会を沢山見に行くように心がけ半券は1年で何十枚にもなりました。

同時に一生懸命に描き続けたおかげで、半年程後には絵の良し悪しが分かる様になりました。

分かる様になってみれば便利なのは、話せるようになった英語が重宝であるのと同じ事。

絵の判断に必要な時間はほんの一瞬です。

音楽を聴くのには時間が必要、映画を観るのにも時間が掛かります。

絵は一瞬です。

美の粋を一瞬で汲み取る事が出来る様になったことは想像していなかった

副産物を連れてきてくれました。

そうして得た感覚は日常生活でも大活躍です。

目の前の素材を美の組み合わせにすることや

最適な家具の配置も一発で見極めることが出来ます。

感覚はそのままに対象をより大きなものに広げればそれは風水師の様です。

何を見るにも目聡くなり、未だ表面に現れない気配のベクトルにも

いち早く気が付く事が出来ます。

メリハリはあっても、深酒して遅寝遅起き二日酔いなんて言う日が

未だに転がっている私の様な人生が、それでも何とか続けられているのはあの頃

美を見分ける事が出来る様になれたからなのかもしれません。

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